当院について BLOG
ブログ
Blog

 矯正の「抜歯・非抜歯」問題をわかりやすく解説

― 品川矯正歯科が大切にする“理想の横顔と健康性” ―

 ■ はじめに:なぜ「抜歯するの?」と思うのか

矯正相談に来院される多くの方が、最初に不安に感じるポイントが

「抜歯は必要ですか?」 という質問です。

インターネットでは

・絶対抜歯の方がよい

・絶対非抜歯の方が安全

・抜歯は時代遅れ

・抜歯は歯並びを悪くする

など、真偽の混ざった情報があふれています。

しかし、矯正のプロの立場から言えることはただ一つ。

抜歯にも非抜歯にも“正しい適応”がある。

どちらが正しいかは、その人の骨格・歯列・顔立ちで決まる。

本記事では、患者さまが一番気になる

「抜歯すべきケース・しなくてよいケース」を

専門的すぎない言葉で丁寧に解説していきます。


■ 抜歯を検討する最大の理由:「スペースが不足している」

矯正治療は、ざっくりまとめると

① 歯を並べるためのスペースを確保

② バランスの良い噛み合わせに整える

③ 横顔(口元)のバランスを整える

の3つが大きな目的になります。

特に①の スペース問題 が重要です。

● 歯が大きい

● 顎が小さい

● デコボコが強い

このような場合、

そもそも「物理的に並ぶ場所がない」ことが多く、

無理やり非抜歯で並べようとすると

・口元が前に出る

・鼻から顎のライン(Eライン)が崩れる

・笑ったときの口元が重く見える

・咀嚼時の負担増加

・将来の後戻りが大きい

というリスクが出てきます。


■ 抜歯が適応になるケース

品川矯正歯科では、以下のようなケースでは

抜歯を選択した方が仕上がりが美しく、安定します。

① デコボコ(叢生)が強い

歯が重なって生えている場合、

非抜歯でスペースを作る方法にも限界があります。

特に

・3mm以上の叢生

・犬歯の位置が外側に外れている

・笑ったときに歯列が広がりすぎる

などは抜歯が有効。

② 口元の突出(口ゴボ)がある

横から見たときに

・上唇が前に出て見える

・Eラインから唇が大きく外れる

・「横顔をスッキリさせたい」

という希望がある場合、非抜歯では限界があります。

抜歯したスペースを使って

前歯全体を後ろに下げることで

Eラインが整い、横顔が大きく改善します。

③ 顎の大きさと歯の大きさがアンバランス

歯が大きいのに顎が小さい場合、

「歯が並ぶためのスペース不足」が根本原因です。

このタイプは、無理に非抜歯にすると

歯が外側に傾いてしまい、

歯肉退縮

・歯の寿命の低下

につながることがあります。

④ 安定性を重視する場合

実は、非抜歯の方が後戻りしやすいケースも存在します。

抜歯により

・前歯の傾きが正常角度に戻る

・噛み合わせが改善する

・舌のスペースが確保される

ため、長期的には抜歯の方が安定します。


■ 非抜歯が適応になるケース

もちろん、すべての人に抜歯が必要なわけではありません。

以下のような場合、非抜歯で美しく仕上がります。

① 顎が十分に広い

もともとの骨格が広く、歯が並ぶスペースが確保しやすい人。

② デコボコが軽度

叢生が2〜3mm以内であれば、

ストリッピング(歯の側面を0.1mmほど調整)で

スペース確保できることもあります。

③ 横顔がすでにスッキリしている

口元が後ろに下がっていたり、

Eラインをさらに下げたくない場合、

非抜歯の方が自然です。

④ 子どもの矯正(1期治療

顎の成長を利用してスペースを作れるため、


多くは非抜歯で可能です。

■ 「抜歯=悪い」ではなく、「適切かどうか」が重要

近年、SNSの影響で

「非抜歯が正しい」

という風潮が一部で広がっていますが、

医学的には必ずしも正しくありません。

抜歯は

・歯を無駄に減らすもの

ではなく、

歯並び・横顔・噛み合わせ・健康性を最も良くするための治療計画の一部

です。

抜歯したくない気持ちはとても理解できます。

大切なのは

抜歯する理由と、しない理由を正しく説明できる医院を選ぶこと。


■ 品川矯正歯科が“抜歯・非抜歯”で大切にしていること

当院では、必ず以下の3つを優先して治療計画を立てます。

① 顔貌のバランス(横顔の美しさ)

品川矯正歯科
抜歯矯正
Eライン

矯正治療は見た目も大切。

口元の調和、Eライン、笑ったときの印象まで考慮します。

② 健康に噛める機能

噛み合わせに無理があると

・顎関節

・歯列

・歯肉

に負担がかかります。

③ 治療後の安定性

「治療直後だけ綺麗」では意味がありません。

何十年と安定することを重視します。


■ 抜歯が必要な歯はどれ? 何本?

一般的には

**上下左右の小臼歯(4番 or 5番)**を抜歯します。

理由は

・機能的影響が少ない

・前後の歯を動かしやすい

・スペース確保がしやすい

ためです。

これも患者さんの状態により、

・片側だけ

・上だけ

・3本だけ

というケースもあります。


■ 成人矯正・小児矯正で違いはある?

● 成人

骨格が完成しているため、抜歯の判断が明確になります。

特に口元を下げたい場合は抜歯が効果的。

● 小児

成長をうまく利用できれば、

非抜歯の可能性が広がります。

しかし骨格由来の場合は2期治療で抜歯を検討します。


■ 抜歯が怖い方へ:実際はどう?

多くの方が「意外とあっという間だった」と話されます。

・局所麻酔で痛みは最小限

・処置は15〜20分程度

・抜歯後の調整はスムーズに行える

・腫れや痛みは数日で落ち着く

専門性の高い歯科医院と連携し、

安全に行っています。


■ まとめ:抜歯も非抜歯も“あなたに最適かどうか”がすべて

矯正治療の抜歯・非抜歯問題は

「どちらが正しいか」ではなく

あなたの骨格と歯列にとって何が最適か

で判断されます。

品川矯正歯科では、

診断に基づき

・なぜ抜歯が必要なのか

・なぜ非抜歯でいけるのか

を丁寧に説明し、

希望も踏まえて治療計画を決定します。

不安も遠慮なくお話しください。

一緒に最適な治療方法を見つけましょう。

監修歯科医師
山口祐希
日本矯正歯科学会 認定医

略歴
平成25年3月 鶴見大学歯学部卒業
平成25年3月 歯科医師免許取得(歯科医籍番号第172108号)
平成26年4月 鶴見大学歯学部 歯科矯正学講座入局 臨床専科生
平成27年4月 鶴見大学大学院歯学研究科(矯正学講座)入学
平成31年3月 鶴見大学大学院歯学研究科(矯正学講座)修了
平成31年3月 学位取得(博士(歯学))
平成31年4月~令和2年3月 鶴見大学歯学部附属病院 臨床助手(矯正科)
令和1年10月 日本矯正歯科学会 認定医取得
令和2年4月~ 常盤矯正歯科、多数の病院勤務(フリーランス)
令和7年11月 品川矯正歯科 開業

Back